先日、Microsoftが現在Office.comで行っているクリップアートの提供を終了すると発表しました。
Microsoft、Officeの「クリップアート」提供を終了 Bingイメージ検索に (ITMedia エンタープライズ)
この記事では、これによりどのバージョンのOfficeがどの程度この問題に依存するか、Office 2000、2010、2013を用いて調査を行いたいと思います。
Office 2013
現在の最新版であるOffice 2013の画面です。
画像の挿入画面には「Office.com クリップアート」、「Bing イメージ検索」、「OneDrive」から選択できます。
廃止後はこの画面にも変化があるのかもしれません。
Office 2013クリップアートの検索画面です。
コンピュータ内にはクリップアートは保存されておらず、全てインターネット上のOffice.comからの検索になります。
また、Office 2013からクリップアートも写真も同じように表示されるのが不便になりました。
廃止後は、Bing イメージ検索を利用することになるのですが、著作権的に問題の無い画像のみ表示する設定になっているようです。
利用の際はページを確認することが推奨されています。
いままで利用したことが無かったので知りませんでした。
Office 2003~2010
Office 2003、2007、2010では画面の右側にクリップアートの検索画面が表示され、Office.comのコンテンツの利用、イラストや写真といった種類の選択も可能でした。
また、「Microsoft クリップ オーガナイザー」というツールもありました。こちらは全画面でクリップアートの検索もできます。
画面はOffice 2010です。
Office.comのクリップアート廃止後も、コンピュータ内に保存されたクリップアートは継続して利用可能です。
(種類は少ないですが)
Office XP 以前
Office XP以前は、クリップアートの挿入画面が表示されます。
画面はOffice 2000です。97でも同じような画面が表示されます。
ここにはOfficeに内蔵されているクリップアートのみが表示され、Office.comのクリップアートは、「クリップオンライン」を選択してブラウザからダウンロードできます。
保存されているもののみ表示されているため、Office.comでの提供が廃止されても、この画面に表示されるクリップアートの数には影響しません。
(Office 2003以前のサポートは終了しているため、利用は推奨されません)
廃止後はどうしたらいいのか
外向けのスライドでなければ、これまでもたまにインターネットの画像検索を使用して取得した画像を使用してきましたが、外向きのスライドは著作権的にOfficeのクリップアートを利用してきました。
OfficeのBing 画像検索はクリエイティブコモンズに対応しているようですが、聞いたことがあってもよく分からない利用者が多いと思います。
基本的に、改変や営利利用をしない範囲であれば、そこに表示された素材は利用して良いという認識で良いと思います。
ちなみに、Googleの画像検索では、画像のサイズによる絞り込みだけでなく、ライセンス、種類(顔・写真・クリップアート・線画・アニメーション)や色(フルカラー・白黒・その他12色)での検索にも対応しているので、素材に困ったときはGoogleで検索するのもよいと思います。