先日、Windows 版 Mozc の記事を公開しましたが、今回は、Mozc が一般的に使われている Linux デスクトップ環境を用意するための記事です。
ConoHa で Linux デスクトップ環境を使用するためのポイント
ConoHa では、多くの Linux テンプレートが提供されています。
また、VNC コンソールによる接続もできますが、ConoHa で提供される Linux は CUI のイメージのため、デスクトップ環境は自分でインストールする必要があります。
今回は Ubuntu 22.04 を使ってみます。
ConoHa で Ubuntu Desktop 環境を使用するためのポイント
Ubuntu の場合、「apt install ubuntu-desktop」コマンドを実行することによりインストールできるという情報はありますが、ConoHa の場合
- デフォルトで root アカウントのみの提供となるため、一般ユーザーを作成する必要がある
- スタートアップスクリプトにより VM 作成時に設定を行える
ことから、一発でインストールできるスタートアップスクリプトを作成してみました。
スタートアップスクリプト
#cloud-config
users:
- name: user01
shell: /bin/bash
groups: users, sudo
chpasswd:
list: |
user01:password
expire: False
runcmd:
- apt update
- apt -y install ubuntu-desktop language-pack-ja
user01:password については、利用時に書き換えてください。
サーバー追加画面で上記を入力します。
なお、インストール作業には VM のスペックによっては、それなりに時間がかかります。
最初は CUI で起動するので、ログインし、処理が終われば再起動すると完了です。
Mozc もインストールすれば、このように日本語入力もできます。
まとめ
スタートアップスクリプトで Ubuntu Desktop をインストールする方法を紹介しました。
7年前に、ConoHa で Linux デスクトップ環境を導入する記事
5年前に、ConoHa のスタートアップスクリプトを初めて使ってみた記事
を公開しましたが、これを組み合わせた記事を今更ながら後悔できました。
スクリプトをカスタマイズすることで、Wine など必要になれば追記することで簡単に準備することができます。