Twitter の開発者向け利用規約が改訂され、サードパーティー製のクライアントが禁止されることとなりました。
クライアントの開発者も開発終了を宣言しています。
1月22日の昼頃にさらに一部のサードパーティーのクライアントが利用できなくなったという報告があります。
この記事は1月21日時点となるため、そういったクライアントが含まれる最後の調査結果となります。
前回の調査
このブログでは、1年~2年に一度 Twitter クライアントの調査を行っていました。
前回、2021年5月の調査結果は下記となります。
これまでの調査手法について
これまで、すべてのツイートの数%をランダムに取得できる「Twitter Streaming API v1.1 GET statuses/sample」を対象に調査していました。
残念ながら、この API は 2022年10月31日に廃止されてしまいました。
今回からは新しい方法を検討する必要があります。
v2 API に切り替え?
Twitter API v2 でも同様の API が提供されていますが、リファレンスには記載がある、肝心のクライアント名を取得することができません。
この API 以外でもとれなくなったという報告があるため、v2 API の使用は断念せざるをえません。
今回の調査手法
今回は下記の API を使用します。
この中でも、「follow」でフォロワー数が多いアカウントを手作業で設定し取得しました。
他にもキーワードを指定は、日本語の場合、スペースなどの文字が含まれるまで一つとして判断されるようで難しく、位置情報の指定は、位置情報をに対応しないサードパーティーのクライアントに不利になる可能性があるためこの方法をとりました。
この方法のデメリットは、RT もリプライでもない、ボット系のツイートがカウントされなくなることです。
前回は数パーセントあった「twittbot.net」なども含まれなくなりますが、今回は急いで取る必要があったので一旦取ることにしました。
調査結果(上位5位)

ついに Twitter for iPhone が50%を越えました。
今回は調査方法の変更で bot が含まれないといっても、50% は越えているようです。
また、Twitter for Android も割合が大きく増えています。
こちらもサードパーティーのクライアントの影響がありそうです。
調査結果(その他1%)
サードパーティーのクライアントを確認するために、「その他1%」も確認しました。

TweetDeck は現在プレビュー版も動作しており、プレビュー版は「TweetDeck Web App」という名前になっていました。
また、このなかで 1/22 に終了してしまったクライアントは下記のようです。
- Janetter:iOS Pro 以外
- Tweecha2
- OpenTween
他のクライアントももしかすると順番に停止させられていくのものと思われます。
データ概要
- 調査日:2023年1月21日の24時間調査
- 取得 API:Twitter Streaming API POST statuses/filter
- 取得条件:Follow パラメーターに日本でフォロワー数が多いアカウント・有名人のアカウントなどを手作業で92個設定