古い PC でも動作すると言うことで ChromeOS Flex を試されている方が増えています。
認定モデルに記載されたもの以外でも、基本的には動作しますが、
- 画面が正しく表示されない
- Wi-Fi / Bluetooth が動作しない
といった報告もいくつかあるようです。
Wi-Fi / Bluetooth については、USB タイプのアダプタを購入すれば回避できますが、グラフィックについてはどうしようもありません。
公式ヘルプの記載
2022/09/18 現在下記のような記載があります。
以下の複数世代の Intel グラフィックスはサポートされておらず、Chrome OS Flex を起動できません。
第 3 世代以前の Intel グラフィックス（GMA 900、950、3100、3150 を含む）
既知の問題 – ChromeOS Flex ヘルプ
Intel PowerVR グラフィックス（GMA 500、600、3600、3650 を含む）
とはいっても、中古 PC ショップに出かけて、ちょうどよさそうな PC があっても、どのようなグラフィックが搭載されるのかはすぐには分かりません。
そこで、本記事では、そのグラフィックに対応している CPU を紹介することで、CPU から ChromeOS Flex が試せるかを調べることができます。
第 3 世代以前の Intel グラフィックス
Intel の公式サイトでも古い物なので情報が無いかもしれません。
主に、Intel Core 2 Duo 世代のようです。
GMA 900
2004年に発表された製品で、Intel 910/915 チップセット (Intel 915G、915GV、910GL、915GM、915GMS、910GML)に統合されている。
GMA 950
2005年に発表された製品で、Intel 945 チップセット (Intel 945G、945GC、945GZ、945GM、945GU) に統合されている。
GMA 3100
2007年に発表された製品で、Intel 3 シリーズ (Intel G31、G33、Q33、Q35) のチップセットに統合されている。
KVM などを触られている方には Q35 というのは聞き覚えがあるチップセットかと思います。
Core 2 Duo 世代のチップセットとなりますが、その次の 4 シリーズが、Core 2 シリーズの最終版となりますが、唯一 ChromeOS Flex 非対応にあげられていないため、動作すると思われます。
GMA 3150
2009年に発表された製品で、第2世代 Atom プロセッサ (Pineview) に統合されている。
Atom D4xx、D5xx、N4xx、N5xx などが該当するようです。
Intel PowerVR グラフィックス
主に ATOM などの低消費電力向けのグラフィックスのようです。
GMA 500/600
2008年に発表された製品で、Intel UL11L、US15L、US15W システム・コントローラ・ハブ（チップセットに相当）に統合されている。
これについての情報は少ないのですが、MID（Mobile Internet Devices）向けということで、ChromeOS Flex をインストールする観点では無視できそうです。
GMA 3600/3650
2011年に発表された製品で、第3世代Atomプロセッサ (Cedar Trail) に統合されている。
Atom N2xx0, D2xx0 などが該当するようです。
動作しない可能性が高い物
下記については、ChromeOS Flex に記載がありませんが、動作しない可能性があります。
GMA 3000
GMA 3000 は、2006年に発表された製品で、Intel 946GZ（デスクトップ用Intel 945チップセットをIntel Core 2プロセッサに対応させたもの）、Q965、Q963チップセットに統合されている。
発売年代的にもこれだけ動作するというのは不自然で、動作しない GMA 3100 の項目に「設計は GMA 3000 を基にしており」という記載もありますので、動作しない可能性が高いと考えています。
まとめ
ChromeOS Flex は古いパソコンでも動作するというのがポイントですが、
Intel Core 2 シリーズはグラフィックスが対応していない可能性がありますので、Core i シリーズを選ぶのが確実だと思います。
Atom シリーズの場合も、3000番台以降を選ぶとよさそうです。
