IDCF クラウドが個人向けのクラウドサービスの提供を2019年3月31日で終了すると連絡がありました。
公式サイトでも下記の記事が掲載されています。
- 個人向けサービス提供の終了を受け取りました。どのような対応をすればよいですか。 | IDCFクラウド
- 2019年3月31日に提供終了する対象の個人向けIDCFクラウドサービスはなんですか。 | IDCFクラウド
- 個人としてIDCFクラウドを利用することはできますか。 | IDCFクラウド
既にご利用中のお客様は、2019年2月からビジネス会員への移行期間を設け、ビジネス会員登録に同意いただいたお客様は継続してご利用可能です。同意いただけなかったお客様につきましては、2019年3月31日をもってサービス提供が終了となり、以後ご利用できなくなります。
私の場合、個人的に利用しているアカウントなので利用できなくなってしまいます。
IDCFクラウドと自分
IDCFクラウドは2014年10月15日にサービスが開始され、自分の場合その二日後にアカウントを登録したようです。
いろいろサーバーを立てたり、潰したり、500円から使えるサーバーには大変お世話になりました。
GitLabのサーバーを立ててスターバックスのギフトカードをいただけるキャンペーンに応募したりもしました。
仮想マシンの移行先
ConoHa を利用しているので、そこへの移行を前提に考えてみます。
500円の仮想マシンを使用している場合、ConoHa だと少し値段は上がりますが630円から仮想マシンが作れます。
また、IDCF クラウドの場合、それより上のスペックだと急に2000円近い値段まで上がりますが、ConoHa だと900円で1GBの仮想マシンが利用できるのでちょっとステップアップする場合も良いと思います。
簡単ですがまとめてみました。
プラン | IDCF light.S1 | ConoHa 512MB | ConoHa 1GB | IDCF light.S2 |
---|---|---|---|---|
CPU | 0.8 GHz × 1 | 2.6 GHz?× 1 | 2.6 GHz?× 2 | 1.6 GHz × 1 |
メモリ | 1GB | 512MV | 1GB | 2GB |
ディスク | 15GB | 20GB | 50GB | 15GB |
価格 | 500円 | 630円 | 900円 | 1,700円 |
IDCF クラウドは、一つのグローバル IPv4 を同一リージョンの仮想マシンで共用して利用していましたが、ConoHa の場合、一つの仮想マシンに対して IPv4 アドレス1個、IPv6 アドレスが16個利用可能です。
ロードバランサを前提とすると、ConoHa の場合さらにロードバランサ(1,000円)を契約する必要があります。
オブジェクトストレージの移行先
個人向け、法人向けにかかわらず新規申し込みを終了したようですが、50GBまで無料のオブジェクトストレージを提供していました。
ConoHa でもオブジェクトストレージを提供していますが、こちらは、1GB のみ利用でも100GBまで450円となります。
API が S3 互換から、OpenStack Swift API になるため、API をガッツリ使用している場合は影響が大きいかもしれません。
他に S3 互換 API を提供しているサービスとして、さくらのオブジェクトストレージもありましたが、こちらも新規申し込みを呈しています。
どうしてもS3のAPIが必要なら、オリジナルのS3を利用した方が良いかもしれません。
Mackerel について
IDCF クラウドではサーバー監視サービス Mackerel とも提携しており、通常の無料プランより機能が強化された特別プランが無料で利用できていました。
同一クラウドサービス内ではない監視、すなわち外形監視を重視しており、リソースについては一週間分を確認することはほとんどなかったので、通常の無料プランを今後も利用し続けたいと思います。
IDCFクラウドのアカウントでログインする設定になっていたので、IDCFクラウド解約後、メールアドレスでもログインできるようにパスワードを登録しました。
現時点で、Mackerel アカウントが消えるという来ていませんので、サービス終了後は通常の無料プランになると思われます。