Retina ディスプレイの macOS で VirtualBox の「スケールしない HiDPI 出力を使用」が正常に動作しない問題の回避法

はじめに

macOS で、Windows が使いたい場合、BootCamp を使うなどの方法もありますが、そこまでがっつり使用するわけでもないので、仮想化ソフトを使用しています。

Windows 版は無料の VMware Player も macOS では利用できないので、VirtualBox を使用しています。

環境は下記の通りです。

  • macOS High Sierra 10.13.4
  • VirtualBox 5.2.10
  • VirtualBox Guest Additions 5.2.10

Retina ディスプレイを有効利用したい

通常の状態だと、Retina ディスプレイを利用時に自動的にゲスト側の画面が拡大されて、ぼやけた状態に…

Windows 10 の場合、画面の拡大率を変更できる機能がありますので、どうにかそちら側で吸収して欲しいところです。

macOS 版 VirtualBox デフォルト設定 Windows 10

設定は、下記の通りです。

macOS 版 VirtualBox デフォルト設定

スケールしない HiDPI 出力を使用

そこで調べてみると、「スケールしない HiDPI 出力を使用」という設定を有効化すると良いらしいことが分かりました。

macOS 版 VirtualBox スケールしない HiDPI 出力を使用 設定 Windows 10
設定後起動…

起動直後は無事、スケールしない設定で動いたように見えましたが、マウスを動かすと、画面が乱れてまともに使えない状態になりました。

マウスでシャットダウンもままならない状態で、全く使い物になりません。

macOS 版 VirtualBox スケールしない HiDPI 出力を使用 設定

macOS 側の解像度変更?

同様の問題が報告されていました。

[Tips] MacBook 上の VirtualBox で WIndows10 を Retina 表示する方法

上記のサイトでは、画面の解像度を変更して回避しています。

ただ、他のウインドウの文字が小さくなるため、VirtualBox と他のアプリケーションを切り替えて使う場合不便です。

他の方法で回避できないか確認してみました。

3D アクセラレーションを無効

現象は異なりますが、同様に描画系の不具合が報告されていました。

この記事を確認すると、「3D アクセラレーションを有効化」のチェックを外すと回避できるとのことです。

早速試してみました。

macOS 版 VirtualBox スケールしない HiDPI 出力を使用&3D アクセラレーションを無効 設定

無事に、描画も乱れず起動できました。

macOS 版 VirtualBox スケールしない HiDPI 出力を使用&3D アクセラレーションを無効 Windows 10 拡大率設定

通常の設定だと、文字が小さいため、設定より拡大率を変更します。

今回は175%に設定しました。

macOS 版 VirtualBox スケールしない HiDPI 出力を使用&3D アクセラレーションを無効 Windows 10

画面も乱れず、ゲスト側の拡大率設定で表示できています。

結論

macOS 環境で VirtualBox で Retina ディスプレイを最大限活用するために、

  • スケールしない HiDPI 出力を使用
  • 3D アクセラレーションを有効化を無効化
  • Windows 側で拡大率を設定

の設定を行いました。

3D アクセラレーションを有効にした状態で利用したい気持ちはありますが、今後のバージョンアップに期待です。

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