Developer preview 版の VirtualBox for macOS / Arm64 (M1/M2) を使ってみる


M1 / M2 Mac で仮想化を行うために、

を使用する方法がメジャーです。

また、VMware Horizon も対応していますが、後発ということもあってかあまり情報がありません。

VirtualBox について

Intel Mac や Windows ではよく用いられている VirtualBox については

現在は「Developer preview for macOS / Arm64 (M1/M2) hosts」という扱いになっています。

日本語の情報を確認しましたが、「Windows ゲストは動作しない」という情報はありますが、Linux 系については情報が無く、もしかすると、テキストなら動作するかもしれない?ということで確認してみました。

バージョンについて

ソフトウェアに関しては、本記事執筆時点の最新バージョンとなります。

  • MacBook Air (M1, 2020)
  • macOS Ventura 13.3.1 (a)
  • VirtualBox 7.0.8

VM の設定について

最小構成で起動するため、下記の設定を行いました。

  • チップセット:PIIX3
  • ポインティングデバイス:PS/2 マウス
  • EFI 無効化
  • オーディオ:無効化
  • ネットワークアダプタ:無効化

Linux

ブートローダー grub の画面までは表示されるのですが、
その後の起動処理で下記のようなエラー画面もしくは、macOS 側のエラー画面が表示されます。

macOS VirtualBox Error

Memtest86

バージョン4系をダウンロードします。

macOS VirtualBox Memtest86

いろいろな Linux を試してみて全く動かなかったのですが、とりあえず Memtest86 は動作することを確認できました。

本当に 24.0 MHz で動作しているかはおいといて、かなりチェックが遅いです。
UTM で同様に動作させてみましたたが、それに比べても圧倒的に遅いです。

FreeDOS

24 MHz となると、80386~80486 でのクロックです。

そこで、MS-DOS 互換 OS を試してみることにしました。

フロッピー版を試してみます。

FreeDOS

インストーラは試していませんが、A:\> の画面は表示されたので、基本的な DOS コマンドやアプリケーションは動くものと思われます。

まとめ

Developer preview 版の VirtualBox for macOS / Arm64 (M1/M2) は、
一般的な Windows や Linux はほぼ動作しないことが確認できました。

「一般的に動作しないといわれている」から進んで、「動作しないことを確認した」というのがポイントです。

UTM も便利なソフトですが、自分の利用方法においては、VM のスナップショットを多用しているので、VirtualBox も M1 / M2 対応がさらに進むことを期待しています。


Comments

comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)