Windows 11 22H2 で WSL の Fedora Remix が正常に動作しない問題解消法


特にメイン PC で Fedora を使っているというわけではないのですが、WSL においては CentOS Stream の提供が無いため、以前より Fedora を利用しています。

Fedora は半年ごとに新しいバージョンがリリースされ、だいたい13ヶ月間のサポートが提供されています。
そのたびにアップグレードもしくはクリーンインストールを行う必要があります。

自分の場合、WSL 環境の基本的なセットアップは Ansible で行っており、あとは home ディレクトリをコピーすれば移行が完了するような構成にしているため、Fedora Remix の最新版がリリースされる度に環境をリセットしています。。

エラー発生

Windows 11 22H2 になってからか、Fedora 36 (最新版は 37 のため一つ前のバージョン)になってからか、一旦アンインストールし、再度インストールが完了し、ユーザー名などの初期設定をしようとすると下記のようなエラーが発生することがあります。

> wsl
Processing fstab with mount -a failed.

<3>WSL (8) ERROR: CreateProcessEntryCommon:348: getpwuid(1000) failed 2
<3>WSL (8) ERROR: CreateProcessEntryCommon:352: getpwuid(0) failed 2
<3>WSL (8) ERROR: CreateProcessEntryCommon:559: execvpe /bin/sh failed 2
<3>WSL (8) ERROR: CreateProcessEntryCommon:568: Create process not expected to return

Microsoft の情報によると、Linux 環境内の wsl.conf 内に automount の設定項目があるようなのですが、そもそも Linux が立ち上がらないのでそこにたどり着けません。

ちなみに、WSL のバージョンは下記となります。

> wsl --version
WSL バージョン: 1.0.3.0
カーネル バージョン: 5.15.79.1
WSLg バージョン: 1.0.47
MSRDC バージョン: 1.2.3575
Direct3D バージョン: 1.606.4
DXCore バージョン: 10.0.25131.1002-220531-1700.rs-onecore-base2-hyp
Windowsバージョン: 10.0.22621.963

解決法

PC を再起動したり、WSL2 / 1 を切り替えたりしてもいろいろ解決しませんでした。

設定 → アプリ → インストールされているアプリで「Fedora Remix for WSL」をアンインストールしていたのですが、なぜか登録されたままになっていることを確認しました。

>wsl -l -v
  NAME           STATE           VERSION
* fedoraremix    Stopped         1

「インストールされているアプリ」では削除済みであることを確認し、削除しました。

>wsl --unregister fedoraremix

あらためて、インストールして、正常動作しました。

まとめ

無事に Fedora Remix for WSL が使えるようになりました。

WSL の場合、Ubuntu や Docker の情報しか無くなかなか見つけられませんでしたが、こんな方法で解決するとは・・・という感想です。


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