Windows Server 2019 の WSL で man や less や vim が真っ黒になる現象の解消法

Windows Server 2019(17763.2686)において WSL を使用する際、

  • man
  • less
  • vim
  • git commit
  • htop

といった全画面表示となるコマンドを実行した際に、何も表示されなくなる現象が発生しました。

Windows Server 2019 WSL 全画面コマンド 表示されない

コマンドによっては絶望の一秒前になるところですが、Ctrl + C や :q! で終了できるので、表示上のみの問題だということが推測されます。

原因

WSL の Issue に同様の報告がありました。

2021年11月にリリースされた KB5006368 を削除すれば解消するとのことですが、いったんその方向はおいといて

TERM が「xterm-256color」では問題が発生し、「xterm-color」では問題が改善するようです。

対応方法

デフォルトでは 「xterm-256color」 であることを確認します。

$ echo $TERM
xterm-256color

まずは「xterm-color」に変更します。

$ export TERM=xterm-color

これで正常に表示されるようになりました。

Windows Server 2019 WSL 全画面コマンド 修復後

ただ、これでは終了時にリセットされるので、~/.bashrc などにも加筆します。

その他

この現象は、

  • Windows 10 (21H1 19043)
  • Windows Server 2022(20348)
  • Windows 11(22000)

などでは再現せず、Windows Server 2019 や同じビルドの Windows 10 LTSC 版のみの問題のようです。

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