CentOS・RHEL 8 から 1GB RAM でも kdump の crashkernel メモリ 160MB が確保される件

昨日、CentOS 7.7 から CentOS 8.1 にマイグレーションしたのですが、想定以上にメモリの使用率が高かったので確認しました。

ConoHa の 1GB プランで動作しているのですが、合計メモリの認識に差異があるようです。

状況の確認

調査を進めたところ、カーネルクラッシュダンプをキャプチャーする kdump が有効になっていて、その分システムメモリが減少していることを確認しました。

CentOS 7.7 – 1GB

以前の環境は、いろいろチューニングしていた可能性があったので、念のため新規のVMで確認しました。

CentOS 7 1GB RAM kdump failed

CentOS 7 で 1GB メモリの場合、kdump は無効であることを確認できました。

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macOS Catalina のファイアウォールを pf (packet filter)で強化する

macOS のファイアウォールはこのようなもので非常に簡易なものです。

macOS Catalina ファイアウォール

例えば、上記だとすべての環境から SSH が可能になります。

IPv4 のプライベートIPアドレスなら問題はないものの、IPv6 の場合、たいていの場合 ISP からグローバルユニキャストアドレスが付与されるため、適切な設定を行わないと、外部から SSH によるログインが可能となってしまします。

一時的な IPv6 アドレス(匿名 IPv6 アドレス)が有効化されている場合、アドレスが頻繁に変わるのですが、何らかの原因で現在の IPv6 アドレスが知られた場合、ログイン試行される懸念があります。

今回は、macOS 標準の pf(packet filter)の紹介を行います。
インターネットにも日本語の資料がほとんどないので、役に立てばと思います。

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Ubuntu 20.04 LTS Server で登場した Autoinstall YAML で自動インストールを行う(試行錯誤篇)

Ubuntu 20.04 autoinstall grub

Linux ディストリビューションの一つ、Ubuntu の最新の LTS 版 20.04(Focal Fossa)がリリースされました。

最近は、いろいろなOSを素早く利用するために、CentOS なら kickstart といった自動インストールする仕組みを利用して、OS を導入しています。

Ubuntu 18.04 以前のインストール

従来、Debian ベースの Preseed を用いて自動でインストールする仕組みが提供されていました。

インストーラで聞かれるすべての質問を答えるような形で、 個人的には、直感的ではないと感じていました。

例えば、下記。
インストーラでよくある、パスワードの再入力を自動化しています。

d-i passwd/root-password password hogehoge
d-i passwd/root-password-again password hogehoge

Ubuntu 20.04 で導入された Autoinstall

新しく YAML 形式の自動インストール機能が利用可能になりました。

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VMware Workstation Tech Preview + Windows 10 Insider Preview 20H1 で Hyper-V との共存が可能になったので検証してみた

開発版のアプリケーションの情報のため、正式リリース時は仕様等が異なる可能性があります。

従来、Hyper-V を有効化すると、VMware が利用できないというのが常識でした。

したがって、Hyper-V だけでなく、それをベースにした、Windows サンドボックス、Docker for Windows、WSL2 も、VMware ユーザーには縁が無いものでした。

ただ、最新のプレビュー版にて、共存が可能になったという情報が得られたので、早速検証してみました。

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macOS Catalina (10.15.3) 上の VMware Fusion 11.5.1 でマウスが操作できない問題

VMWare Fusion 11.5.1 アイキャッチ

macOS Catalina 上の VMware Fusion の仮想マシンが、マウスのクリック操作が効かず、キーボードのみの操作になってしまい困っていました。

今回無事解決したので記事を投稿します。

環境情報

  • ホスト OS:macOS Catalina 10.15.3
  • ハイパーバイザー:VMware Fusion 11.5.1
  • ゲスト OS:macOS Mojave 10.14.6

現象と一次対応

VM のログインについては、キーボードでパスワードの入力後 Enter キーを押すだけのため、マウスが使えないことに気づきません。

デスクトップ画面が表示され、いざ操作しようと思ったら、マウスカーソルは動くものの、クリックが効かない・・・という事に気づきます。

Command + Space の Spotlight は効くため、ハングアップしているということはないようです。

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