このブログのサーバーでもお世話になっている GMO インターネットの ConoHa で、Windows Server がリリースされたとのことで、早速テストしてみました。
https://twitter.com/MikumoConoHa/status/988648062435311616
実は、2015年5月のサービスリニューアル前は、Windows Server 2008, 2012 が標準で提供されていましたが、今回3年ぶりの復活となります。
リニューアル前に、テスト目的で ConoHa に Windows 10 プレビュー版をインストールしてみた記事を思い出したので、それとの比較もしつつ紹介したいと思います。
Windows Server の作成
通常の Linux のサーバーの作成と同様の画面に「Windows Server」というタブが追加されており、Windows Server 2016 Datacenter Edition とその SQL Server 版が選択できます。
セキュリティグループ、追加ディスク、自動バックアップなどの機能は、Windows でも利用できるようです。
コンソール
ConoHa のコンパネからも、コンソールが表示されます。
ただ、今後は、説明の都合上、リモートデスクトップで接続します。
公式ページに下記の注意がありました。
リモートデスクトップ接続:可能。但し「サーバー管理」目的以外のリモートデスクトップ接続は利用できません。
「サーバー管理」目的というのが具体的に何なのかは別途確認が必要だと思いますが、ゲーム用途では使用してはならないという感じですかね・・・
今回は、サーバーのスペックを調べるという管理目的での利用です。
CPU-Z
まずは、CPU-Z で確認してみます。
Intel Xeon CPU E5-2660 v3 @ 2.6Ghz
とのことです。
Haswell なので、一般向けの Core i シリーズでいう、4000 番台の世代です。
Super π
2018年になって、いまだに円周率の計算のベンチマークを掲載するのはこのブログだけだとは思いますが、円周率を求めるSuper πで計算してみました。
209万桁で30秒でした。
以前の ConoHa より速度が向上しています。
ちなみに、3年前に測定したCore i5-2450S(2.5GHz, TB時3.1GHz)では29秒でしたのでそれに近い結果、
CrystalDiskMark
現行の ConoHa は SSD 構成になっているとのことですので、ディスクパフォーマンスも測定してみました。
今回、SSD の採用により、大幅にディスクパフォーマンスが向上しました。
メモリ使用量
今回は一番安いメモリ1GBのプランを利用しています。
OS 起動直後のメモリ使用量は下記になります。
551MB… Hyper-V などメモリを多く使用する処理は難しいかもしれませんが、残り半分くらい利用できます。
IPv6
ConoHa は IPv6 アドレスが 17 個利用できます。
亀のサイトで確認したところ、ちゃんと動いてくれました。
IPv4 が枯渇しているといいつつ、なかなか一般向けのプロバイダが IPv6 を提供していないため、IPv6 を使用してブラウザの動作確認をする際にも利用できそうです。
おまけ:radiko
radiko を開いたところ、東京として判定されました。
ただ、radiko の再生はサーバーの管理目的以外の利用に当たる可能性があるため、ページを開いただけとしています。
まとめ
メリットを考えてみました。
簡単な操作で時間課金の ConoHa で Windows Server が利用できることで、個人でも簡単に、Windows Server が利用できるようになったことは良いことだと思います。
今回メモリが少ないプランのため検証していませんが、Hyper-V にも対応しているので、VM をたくさん作ってみるのも面白そうです。
また、以前の ConoHa で Windows Server 2008, 2012 を利用されていた方で、現サービスで Windows がなく移行できなかった方も、値段がほぼ同じで SSD 採用でパフォーマンスが大幅に向上した今回のリリースで移行しやすくなったと思います。
なお、ConoHa は共有のサーバーですので、時間帯や他のサーバーの稼働状況によっては上記のパフォーマンスと大きく異なる場合があるかもしれません。