ConoHaでWindows 10 Technical Preview 動作検証 ~その1・インストール

2018/04/25 追記

この記事は、2014年時点の ConoHa のサービス内容となります。
2018/04/24 リリースされた Windows Server 2016 については下記の記事をご確認ください。

ConoHa for Windows Server がリリースされたので、Windows Server 2016 の動作検証をしてみた

追記終わり


IDCFクラウドにWindows 10 Technical Previewをインストールしたという話を紹介しましたが、今回はConoHaでも動作検証してみたいと思います。

最初の会員登録や、推奨する使い方(Linux)については公式サイトや公式ブログで公開されている記事をご覧ください。

OSの決定

クラウド環境におけるWindowsライセンスの扱いについてですが、よくあるお問い合わせよりライセンスは持ち込めないことが明記されています。

なお、お客様にてWindowsをご用意いただきインストールする場合、技術的には動作いたしますが、
Windowsの提供元である Microsoft社のライセンス違反となってしまう場合がございますご利用は
お控えいただきますようお願い致します。
※一部体験版などライセンス違反とならない場合があります。
詳細につきましては、 Microsoft社へお問い合わせください。
Windowsは利用可能ですか?

ConoHaのWindowsプランではWindows Server 2008 R2、2012 R2が選べますのでそちらを使えば全く問題はありませんが、今回は動作検証ということでWindows 10 Technical Previewを導入したいと思います。

システム要件は以下の通りです。

  • CPU: 1 GHz 以上
  • メモリ: 1 GB (32 ビット) または 2 GB (64 ビット)
  • ハード ディスクの空き容量: 16 GB
  • グラフィックス カード: Microsoft DirectX 9 グラフィックス デバイス (WDDM ドライバー付き)
  • Microsoft アカウントとインターネット アクセス

本来ならWindows Server Technical Previewを導入したいところですが、64bit版しかなく、メモリ容量が1GBである最安プランでは利用できないので、Windows 10の32bit版を使用しました。

今回は動作検証であり、有効期限が来年の4月までと制限されているため、このOSにおいて長期的な運用の予定はありません。

仮想マシンの作成

CPU 2コア、メモリ 1GB、ディスク 100GBのプランです。
ディスクの構成については、初期設定に従い基本ディスクは20GB、追加ディスクは80GBに設定しました。

ISOファイルのアップロード

以下の二つのISOファイルをダウンロードし、「ISOイメージのアップロード」の説明に従いFileZillaでアップロードします。

Virtio(準仮想化)を無効(完全仮想化)にすると、Virtioのドライバーはインストールしなくていいのですが、WindowsプランはVirtuoが有効から変更できないということでVirtioはONに設定します。
参考:VPSの準仮想化(Virtio)とはなんですか?

前回の記事である「ConoHaにFileZillaで接続できない問題の解決法」で紹介しましたが、ppkファイルを日本語を含むフォルダに保存してしまったため、ここで何日間か足止めしてしまいました。

インストール

マウスも利用できるため、インストール作業自体はスムーズにできますが、Virtioのドライバがないため、インストールするディスクが選択できません。

[H26.11.05]Installing Windows 10 TP on ConoHa

D:\WIN8\X86フォルダを選択し、「Red Hat VirtIO SCSI controller」を選択することでドライが場インストールされ、ディスクが表示されるようになりました。ここでWindows 10のISOファイルに戻し、インストールを続行します。

また、ネットワークのドライバも読み込まれないため、Microsoft アカウントではなく、ローカルアカウントの作成となります。

デスクトップ画面

デスクトップ画面が表示された後、デバイスマネージャより認識されていないドライバのインストールを行いました。
Unknown Deviceが一つ残っていますが、結局よく分からないのでインストールしていません。

ビルドの更新も行いました。現時点でISOファイルの9841から9860にバージョンアップできます。

[H26.11.05]Windows 10 TP on ConoHa

このは通信室よりダウンロードした壁紙を表示しています)

ConoHaにFileZillaで接続できない問題の解決法

err

このブログでは最近、IDCFクラウドについて紹介してきましたが、それより前からConoHaユーザーでもあります。

今回、公式サイトの「ISOイメージのアップロード」の説明に従いFileZillaをインストールし、ダウンロードしたkeyファイルをppkファイルに変換し、ISOイメージアップロード用の接続先に接続を試みたところ
Disconnected: No supported authentication methods available (server sent: publickey,keyboard-interactive)
というエラーが表示されてしまいました。

“ConoHaにFileZillaで接続できない問題の解決法” の続きを読む

ConoHaのオブジェクトストレージをPowerShellで使ってみた ~その2・ファイルの送受信

はじめに

前回の記事では、PowerShellとC#を用いてトークンを含むJSONデータの取得まで出来ました。
今回は、PowerShellにおいて、JSONデータからのトークンの抽出、コンテナリストの確認、オブジェクトリストの確認、オブジェクトのアップロード、オブジェクトのダウンロードについて紹介します。

今回のサンプルから、PowerShell 3.0以降で動作します。Windows 8以降の方は問題ありませんが、Vistaや7でバージョンが古い場合は最新版をインストールしてください。(Windows 7→4.0、Vista→3.0

参考リンク

まず、公式サイトでの概要や説明のページを紹介します。

次に、ConoHaのオブジェクトストレージ利用者のブログです。

前回の記事のコメント

前回の記事にTonghyun Kim様よりコメントをいただきました。

Powershellなら、Invoke-RestMethodはどうでしょう。

今回は、今後更新するであろうC#のコードと同じHttpWebRequestを利用していますが、Invoke-RestMethodを使用するとシンプルになりそうなので、そちらを使ったサンプルも公開したいなと思います。

サンプルコード

※予めコンテナ「test」を作成してください。
今回、PowerShellのfunctionを使用したり、echoではなく正式なWrite-Outputを使用するなど、追加した機能以外においても変化しています。
ConvertFrom-JsonはJSONを扱うことがあれば、覚えておいて損は無いと思います。

トークンは24時間有効なので、デバッグなどであればコード中に書き込み、トークン取得を省略することも出来ます。

# 関数の定義

# API認証をおこないトークンを取得します
function getToken([string] $tenantname, [string] $username, [string] $password, [string] $authurl){
    $req = [Net.HttpWebRequest]::Create($tokensurl)
    $req.Method = "POST"
    $req.ContentType="application/json";
    $req.Accept = "application/json";
    # 認証情報の送信
    $datastr = "{""auth"": {""tenantName"": """ + $tenantname + """, ""passwordCredentials"": {""username"": """ + $username + """, ""password"": """ + $password + """}}}";
    $data = [System.Text.Encoding]::ASCII.GetBytes($datastr);
    $reqStream = $req.GetRequestStream();
        $reqStream.Write($data, 0, $data.Length);
    $reqStream.Close();
    # トークンの受信
    $res = $req.GetResponse();
        $resStream = $res.GetResponseStream();
            $sr = new-object System.IO.StreamReader($resStream, [System.Text.Encoding]::ASCII);
                $result = $sr.ReadToEnd();
            $sr.Close();
        $resStream.Close();
    $res.Close();
    # JSONからTokenの取得
    $tokens = $result | ConvertFrom-Json
    $token  = $tokens.access.token.id;
    return $token
}

# コンテナリストの確認
function getContainer([string]$token, [string] $endpoint){
    $req = [Net.HttpWebRequest]::Create($endpoint)
    $req.Method = "GET"
    $req.Headers.Add("X-Auth-Token: "+$token)
    $res = $req.GetResponse();
        $resStream = $res.GetResponseStream();
            $sr = new-object System.IO.StreamReader($resStream, [System.Text.Encoding]::ASCII);
                $result = $sr.ReadToEnd();
            $sr.Close();
        $resStream.Close();
    $res.Close()
    Write-OutPut "コンテナリスト"
    Write-OutPut $result
}

# オブジェクトリストの確認
function getObjectList([string]$containerName, [string]$token, [string] $endpoint){
    $req = [Net.HttpWebRequest]::Create($endpoint+"/"+$containerName)
    $req.Method = "GET"
    $req.Headers.Add("X-Auth-Token: "+$token)
    $res = $req.GetResponse()
        $resStream = $res.GetResponseStream()
            $sr = new-object System.IO.StreamReader($resStream, [System.Text.Encoding]::ASCII)
                $result = $sr.ReadToEnd()
            $sr.Close()
        $resStream.Close()
    $res.Close()
    Write-OutPut "ttt のオブジェクトリスト"
    Write-OutPut $result
}

# オブジェクトのアップロード
function putObject([byte[]]$data, [string]$fileName, [string]$containerName, [string]$token, [string]$endpoint){
    $req = [Net.HttpWebRequest]::Create($endpoint+"/"+$containerName+"/"+$fileName)
    $req.Method = "PUT"
    $req.Headers.Add("X-Auth-Token: "+$token)
    $req.SendChunked = "true" # Content-Length 省略のため
    $reqStream = $req.GetRequestStream();
        $reqStream.Write($data, 0, $data.Length);
    $reqStream.Close();
}

# オブジェクトのダウンロード
function getObject([string]$fileName, [string]$containerName, [string]$token, [string]$endpoint){
    $req = [Net.HttpWebRequest]::Create($endpoint+"/"+$containerName+"/"+$fileName)
    Write-OutPut $req.RequestUri
    $req.Method = "GET"
    $req.Headers.Add("X-Auth-Token: "+$token)
    $res = $req.GetResponse()
        $resStream = $res.GetResponseStream()
            $sr = new-object System.IO.StreamReader($resStream, [System.Text.Encoding]::ASCII)
                $result = $sr.ReadToEnd()
            $sr.Close()
        $resStream.Close()
    $res.Close()
    Write-OutPut "ファイルの内容"
    Write-OutPut $result
}

# Public
function postContainerReadPublic([string]$containerName,[string]$token, [string] $endpoint){
    $req = [Net.HttpWebRequest]::Create($endpoint+"/"+$containerName)
    $req.Method = "POST"
    $req.Headers.Add("X-Auth-Token: "+$token)
    $req.Headers.Add("X-Container-Read: .r:*,.rlistings")
    $res = $req.GetResponse();
        $resStream = $res.GetResponseStream();
            $sr = new-object System.IO.StreamReader($resStream, [System.Text.Encoding]::ASCII);
                $result = $sr.ReadToEnd();
            $sr.Close();
        $resStream.Close();
    $res.Close()
    Write-OutPut "Result "
    Write-OutPut $result
}

# ユーザー設定
# 入力するAPI情報は https://www.conoha.jp/guide/guide.php?g=46
$authurl = "API Auth URL"
$tokensurl = $authurl + "/tokens"
$tenantname = "テナント名"
$username =  "ユーザー名"
$password = "パスワード"
$endpoint = "オブジェクトストレージエンドポイント"
# 24時間有効なので、デバッグ時はこちらに入力すると良いかも
$token = ""

# トークンの取得
if($token -eq "") {
    $token = getToken $tenantname $username $password $authurl
    Write-OutPut "getToken"
    Write-OutPut $token
}
# コンテナリストの確認
getContainer $token $endpoint
# オブジェクトリストの確認
getObjectList "test" $token $endpoint
# オブジェクトのアップロード
[byte[]]$upData = 0x43,0x6f,0x6e,0x6f,0x48,0x61
putObject $upData "conoha.txt" "test" $token $endpoint
# オブジェクトのダウンロード
getObject "conoha.txt" "test" $token $endpoint

# Public
#postContainerReadPublic "test" $token $endpoint

バイナリ形式のデータもアップロードできるかの確認のため、あえてbyte[]で書いています。

このサンプルコードにおいて、Publicと書かれた部分は、コンテナの属性を変更して誰でも読み取り可能にするコードです。
通常ならコードにあるとおり、ダウンロードにも認証が必要ですが、コンテナ単位で一般公開用、プライベート用が変更可能です。
ConoHaなら転送量の制限がないので、気にせずに公開することが出来ます。

ConoHaのオブジェクトストレージをPowerShell(+C#)で使ってみた ~その1・認証編

9月3日、GMOインターネットのConoHaからオブジェクトストレージがリリースされたので、さっそく登録してみました。

はじめに

※オブジェクトストレージは初めて使い、PowerShellのスクリプトも初めて使用するため、詳しい人にとっては物足りない記事だと思います。
※基盤ソフトウェアとしてOpenStack Swiftを使用しているとのことですので、同じソフトウェアなら応用できる可能性もありますが未確認です。

まず、公式サイトでの概要や説明のページを紹介します。

上級者はもちろん、右上の言語をJapaneseからConoHaに変えてログイン。
https://www.conoha.jp/conoha からアクセスすると変更の手間がかかりません。
conohatop

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